オーデュボンの祈り

まとまっていく読んでいくうちにキャラクターがどんどん立体的になっていく。
長年の親友という訳ではないが、知り合ってから何年も経っている知人のような感覚。
気付くと、自分の視点がこの小説での私の視点になっている事に気づく。
僕は何がかは分からないが怖くなって読むのをやめた。

一気に読みすすめる、これは僕には出来なかった。

僕はそもそも、小説は娯楽であって何かを得るためのものではないと考えていた。
普段の読書は小説を避け、新書であったり教養書、有名人のエッセーなどを好んで読んでいた。

だが、この「オーデュボンの祈り」を読んで考え方が変わる。
薄々気付いてた、一般論には意味がない。人文科学で何かを定義することの奥行きの浅さ。
これをまさに染みる様に実感しながら、漠然と心の中に積もっていくものがある。何ていったらいいんだろう?
読了直前、吉野仁氏による解説が僕をまとめてくれた「たった数ページで説明できるなら、最初から何百枚もの物語を語る意味なんてない。」。なるほどだ。

うーん。。 伊坂さんの作品は好きなのですが、これは合いませんでした。
 挫折を経て、またもや挫折しそうになりながら、ようやく読み終えました。
 結果、挫折でも良かったな、なんて。

 不思議な空間過ぎて良く分からない。案山子もあれでいいのか、などなど・・・。

なんのために 2000年に出た単行本の文庫化。
 私がこれを書いている時点で、カスタマーレビューの数が116件というのに驚いた。そんなに読まれている本なのか。
 本書が実質的なデビュー作ということだが、まあ、そういう位置づけの本だろう。欠点も多いが、圧倒的な将来性を感じさせる。
 欠点としては、物語・キャラクター・テーマの強弱などにおける、バランスの悪さが感じられた。しかし、こういうのは慣れで解決できる問題だろう。
 今後に期待。オーデュボンの祈り (新潮文庫)

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