がばいばあちゃんの笑顔で生きんしゃい!

ばあちゃんのではなく、著者の考えを記したエッセー。 子育て、人づきあい、生活、人生論、といったテーマ別に、がばいばあちゃんの言葉を紹介し、著者が講釈を垂れる、という内容。シリーズ1作目の『佐賀のがばいばあちゃん』(島田洋七 2004年)が、佐賀での想い出話を綴ったものだったのに対して、本作は、生き方についての考えを記したエッセー風の読み物。

 コンセプト的には二番煎じではないが、面白さは前作の方が上。おそらくこれには2つの理由があって、1つは、本作の方が(ばあちゃんの、ではなく)著者の意見の比重が大きいこと、もう1つは、著者やばあちゃんが世話になった学校の先生だとか近所の人だとかの話があまり出てこないこと。前作の面白さは、がばいばあちゃんの言葉やエピソードそのものではなく、むしろ、貧しい家で祖母と暮らし遠く離れた母をただただ恋しがる少年をあたたかく包み込んでいた地域社会に対する、著者の感謝の気持ちが醸し出していたのだと思う。本作は、コンセプト上どうしても話がばあちゃんに限定されてしまうのと、ばあちゃんの言葉を借りてはいるものの語られているのは(現代社会批判としての)著者の考えであり、僕にはあまり楽しめなかった。

 待合室や通勤途中にサッと読める軽い本。「あの頃は貧しかったけれど、現代人が忘れてしまった大切なモノを皆もっていた・・・。」そんな気分にヒタりたい方はどうぞ。

はじめて「がばいばあちゃん」シリーズを読みました!楽しいです! いろいろと話題になっている本なので、、、
逆に読むのをさけていた、へそ曲がりのわたしなのですが、、、
ついに誘惑に負けて!買ってしまいました!
内容はテレビなでよく島田洋七さんが語っている通りなのですが、
とくに家族に障害者がいるわたしとしては、
ばあちゃんの末っ子で知的障害児の「新ちゃん」について書いた、
3章の「新ちゃんが死ぬまで死ねない」が印象的でした!
噂通り、こころのあたたまる本でした。
 シリーズの順番通りに読まなくても理解できました!
また気が向いたらシリーズの他の作品も衝動買いしてしまいそうです!!
こころがササクレ立った時に読むとホッとできる本でした.

柳の下の二匹目の欺瞞「佐賀のがばいばあちゃん」シリーズの第二作。前作を読んで、”がばいばあちゃん”のバイタリティと機知には感心したものの、それを踏み台にして、再度スポットライトを浴びる地位を目指す著者の態度には大いにウンザリさせられた。B&Bが絶頂期の頃は毎晩銀座を豪遊するなど高度成長を謳歌した癖に、落魄したら今度は清貧を謳った回想談を書く処世術には呆れる他はない。内容に胡散臭さを感じるのは当然であろう。

本書は、前作の続編かと思ったらそうではないようで、”がばいばあちゃん”に関するエピソードは前作と重複する部分が多い。手抜きであろう。そして、全体のトーンは前作より説教じみていて、あの頃の自分達の生活振りは貧しいけれど楽しく、現代の生活は間違っていると言う、ひたすら読者への処世訓を垂れる形式になっている。何を勘違いしているのか。B&Bの絶頂期には友達が集まり、落ち目の時には皆去って行ったと書いているが、その前後で一番変ったのは著者自身であろう。本文中で、「俺は、過去の栄光にすがる、干からびた芸人になんてなる気はない」と書いてあるがウソであろう。私はTVでビートたけしが、銀座で泥酔した著者が「もう一度あの栄光を取り戻したい !」と叫んでいたと喋っていたのを聞いている(勿論、飲み代はたけしの奢り)。これでは、本書の内容に欺瞞性を感じても不思議ではないだろう。

芸人は芸人らしくホンネで勝負したらどうなのか。”がばいばあちゃん”の魅力にオンブにダッコで左うちわではB&Bの二の舞である。自分自身の力で勝負して欲しい。がばいばあちゃんの笑顔で生きんしゃい! (徳間文庫)

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